機械器具(水処理装置)設置工事業C社 様
企業信用格付を使った取引先審査による内部統制の整備

お客さまの声
- 事業内容
- 機械器具(水処理装置)設置工事業
- 従業員数
- 640名以上
- 設立
- 55年以上
- 売上高
- 約60億円
導入の背景
自社を取り巻く環境の変化により与信管理体制の構築が必要に
上下水道修繕工事業を営む当社は、以前はグループ親会社から請け負う浄水所のインフラ作りの受注が多く、地方自治体からの依頼が売上の9割を占めていたため、貸倒れリスクを意識する必要はありませんでした。
しかし、ここ10年間は既存インフラの経年劣化に対する改修工事のニーズが高まりました。政府の方針により、地方自治体が地域活性化の目的で地元の建設会社に工事を発注するケースが多くなり、既設の設備を請け負ったのが当社であったため、さまざまな企業規模の建設会社から改修工事の依頼を頂くことになり企業調査の必要が出てきました。
また、3年前に子会社を吸収して規模拡大したため、グループ会社全体の売上3分の1を占めるまでになっていました。親会社は上場企業のため、子会社である当社も内部統制の対応が必要になるなど、数年間で営業形態が大きく変化したため、与信管理体制を構築しなければいけない状況になっていました。
選定の決め手
インターネットで即時入手できる格付と企業情報
ニューロウォッチャーの導入前も調査会社の取材レポートを見ていましたが、入札案件の場合はスピード感が求められるので、取材レポートの納品を待っている時間はありません。ニューロウォッチャーは、インターネット上ですぐに格付や東京商工リサーチの企業情報が取得できるので、スピード重視の私たちにとって使いやすいものでした。
具体的な運用方法
継続管理とスポット取引の審査を併用
新規入札案件があると、ニューロウォッチャーの9段階の格付と自社の基準を合わせて10点満点で評価するなど評価基準を定めて運用しています。
取引先は数千社の中から絞り込み、管理部では50社程度の継続管理を行い、年1回取引先の評価を見直しています。親会社と当社でそれぞれ評価指標をもっているため認識合わせをして、適切に取引審査を行っているというエビデンスを残しています。
内部統制上、ニューロウォッチャーを利用した取引先審査を業務フローに組み込み、漏れなく行われているか管理部でチェックを行っています。複数のID*1を発行して社内で情報共有できるため、営業担当者も必要に応じて各々取引先の調査をしています。
導入当初はチェック漏れもありましたが、最近では業務フローが浸透しチェック漏れなどはなくなりました。
*1:同一企業で複数IDが無料で発行できます。
導入効果
スピード感のある情報収集と格付を使った取引先審査による内部統制の整備
ニューロウォッチャーの格付をベースに自社の評価基準ができたため、スピードが求められる入札案件に対し、即時判断できるようになり与信判断の効率化に繋がりました。
また年一回、親会社と自社の評価とすり合わせを行い取引先の見直しをかけるなど、業務フローに組み込まれたため、取引審査手順や検討結果のエビデンスを残せるようになりました。以前は取引審査を行う必要性のない営業形態だったため与信管理のノウハウがなかったのですが、ニューロウォッチャーの格付を活用し、内部統制に対応する業務フローを整備することができました。