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生成AIが企業を変える
――リスクを知り、味方につけるために
今や、多くの人が一度は使ったことがある生成AI。特にChatGPTやCopilotに代表されるテキスト生成AIは、個人利用から企業活用へと本格的な広がりを見せています。業務効率化や人手不足への対応など、企業活動における実用性はますます高まる一方で、誤情報やセキュリティリスクへの配慮も必要です。ここでは、企業における生成AIの最新動向と活用時の留意点についてご紹介します。

約7割の企業でテキスト生成AI導入効果あり
現在、深刻な人材不足に直面している多くの日本企業にとって、生産性向上は大きな課題です。そのような中、企業の業務効率化を後押しする存在として注目されているのが、生成AIです。
一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会が発行した「企業IT動向調査報告書2025」によると、約7 割の企業で生成AIの導入効果があったと報告されています。例えば、議事録の作成、資料作成の補助、顧客対応文の下書きなど、多岐にわたる業務で生成AIが活用されており、今後さらに広がることが予想されています。
一方で、生成AIを導入する上で留意すべき点もいくつかあります。まず、生成AIが提示する情報が必ずしも正確であるとは限りません。生成AIはあくまでも「学習データに基づいた予測」を行っているにすぎず、特にビジネス文書や契約書、報告書などの正確性が求められる場面では、人間の目によるチェックが不可欠です。また、生成されたコンテンツが既存の著作物と類似してしまうケースもあり、著作権への配慮も必要です。特に画像や文章を社外に公開・配布する際には、出所の確認や内容の見直しを怠らないようにしましょう。
安心して使うために―「学習させない」AIサービスの選択を
生成AIの最も効果的な使い方は、「一度の質問で答えを得る」のではなく、「何度も対話を重ねて、一緒に考えていく」スタイルです。たとえば、新商品の提案書を作成する際には、生成AIから最初の案を出してもらい、そこから加筆・修正を重ねて完成に近づけていくという形です。生成AIの価値を十分に引き出すには、ツールを正しく扱う「操作スキル」だけでなく、「良い質問を考える力」「目的に応じて活用する判断力」などが欠かせません。生成AIはあくまで答えを導くための伴走者であり、その力を引き出すのは人間次第と言えるでしょう。生成AIを"使える人材"から"使いこなせる人材"へと育成することが今後の鍵となります。
生成AIの利用拡大に伴って、機密情報や個人情報の取り扱いにもますます注意が必要です。一般的な生成AIサービスでは、入力内容が学習データとして保存・活用される場合があります。特に機密性の高い情報を扱う場合は、学習を抑制できる設定が可能なサービスの選択が欠かせません。
AGSでは、こうした企業の課題に寄り添い、安全かつ効果的に生成AIを業務に活かすためのサービスとして「AI-Zanmai」の提供を開始しました。
AI-Zanmaiは、機密情報保護に配慮した設計で、安心して企業での生成AI活用を進められます。安心・安全な生成AI 活用をお考えの企業の皆さまは、ぜひこちらのページを併せてご覧ください。
出典:一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会「企業IT動向調査報告書2025 ユーザー企業のIT投資・活用の最新動向(2024年度調査)」
https://juas.or.jp/cms/media/2025/04/JUAS_IT2025.pdf