品質向上への取り組み

 AGSでは、国際標準/デファクト標準のベストプラクティスや動向を考慮した質の高い標準プロセスとなるAGS統合開発標準(INDESTA:INtegrated DEvelopment STandards for Ags)を構築し、品質の向上に取り組んでいます。
 情報システムの構築では、数多くの人達が役割分担をしながらも円滑なコミュニケーションをとって、作業を進める必要があります。そのためには、誰がどのような作業(プロセス)をすべきかということを、生産物(プロダクト)との関係を明確にしながら整理しなければなりません。何の指針も無くこのような作業をプロジェクト毎に実施するのは効率が悪いため、企業あるいは企業内の部門や事業部などを適用範囲とした標準のプロセスが必要となります。

国際標準への対応

 AGS統合開発標準(INDESTA)は、共通フレーム2013、CMMI、SCLP、ISO9001、PMBOKに準拠したシステム開発標準です。

イメージ:国際標準への対応

共通フレーム2013 : 情報処理推進機構が発行しているソフトウェアライフサイクルにおける用語や作業内容などを規定したガイドライン
CMMI : 組織がプロセスをより適切に管理できるようになることを目的として遵守するべき指針を体系化したもの
PMBOK : PMI(Project Management Institute)が発行するプロジェクトマネジメントの基礎知識体系
SLCP : Software LifeCycle Process(ソフトウェアライフサイクルプロセス)
ソフトウェアの構想・設計から開発、導入、運用、保守、破棄に到るまでの工程全体のこと。
また、それらの工程について個々の作業内容、用語の意味などを標準化した枠組み。
ISO9001 : 品質マネジメントシステム(QMS: Quality Management System)に関する国際規格。ISO規格として広く普及している。

AGS統合開発標準(INDESTA)の構造

 AGS統合開発標準(INDESTA)は、情報システムの企画、開発とその支援に関わるプロセスや事業組織の作業であるプロセスの8種類のプロセスから成りたっています。そして、企画~運用・保守プロセスでは、すべての活動を空間と時間の二次元の構造として捉え、「カテゴリ」と「工程」のモデルを設定し、この2つの軸でやるべき事(作業)を明確化しています。

イメージ:AGS統合開発標準の構造

AGS統合開発標準(INDESTA)における品質保証

 AGS統合開発標準(INDESTA)では、システムの構成要素をシステム要件定義・設計段階とテスト段階とで対応させ、設計者・開発者は品質を保証するために開発したシステムを検証し、妥当性を確認します。また、管理者、品質保証部門により各工程での妥当性を確認します。

イメージ:AGS統合開発標準における品質保証