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埼玉百景

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文化財としだれ桜が彩る玉蔵院

 玉蔵院は、埼玉県さいたま市浦和区にある真言宗豊山派の由緒ある寺院で、その歴史的価値と美しい日本庭園で知られています。創建は平安時代初期に弘法大師空海によって行われたと伝承され、本尊には大日如来座像が祀られています。
 境内には数多くの有形文化財が存在しており、埼玉県指定有形文化財として、木造地蔵菩薩立像、絹本着色両界曼荼羅、玉蔵院文書があります。他にも玉蔵院地蔵堂、玉蔵院山門、酒井忠世書状、玉蔵院寺領寄進状及び朱印状、守護侍不入石杭がさいたま市指定有形文化財に指定されています。玉蔵院地蔵堂は埼玉県のシンボルでもある木の「ケヤキ」で造られ、中には重要な木造地蔵菩薩立像が安置されています。この仏像は、毎年4月23日のご開帳時にのみ拝観ができる貴重なもので、多くの方はそれを目当てに参拝されるそうです。境内の日本庭園では、春には樹齢100年以上を誇るしだれ桜が咲き、秋には美しい紅葉が見られ、多くの参拝者を楽しませています。歴史と文化の薫りを感じに、玉蔵院を訪れてみてはいかがでしょうか。

五感で楽しむ伝統の味 浦和のうなぎまつり

浦和のうなぎまつり
▲ふっくら焼き上げたうな重は絶品
 浦和は江戸時代に中山道の宿場町として栄え、川魚が多く生息する水郷地帯でうなぎが豊富に捕れたため、特産品としてうなぎが有名になりました。毎年5月に開催される浦和のうなぎまつりは、さいたま市役所の広場で行われる人気のイベントです。
 うなぎまつりでは、長年愛されている伝統的なうなぎを味わうことができ、地元の人々や観光客にとって、年に一度の大きな楽しみとなっています。祭りでは、プロの料理人がうなぎの調理を実演します。その場で新鮮なうなぎを調理し、香ばしい香りとともに視覚でも楽しめるこのパフォーマンスは、多くの来場者の食欲を刺激するでしょう。また、会場ではうなぎ弁当の販売も行われ、今年の開催時には2,500食が完売するほどの人気でした。
 それ以外にも、ステージでは様々なショーが行われるほか、参加都市の物産展では地域の特産品やお土産品が販売されるため、訪れる人々は食べて、見て、買って、充実した時間を過ごすことができます。