埼玉百景
加須市には、埼玉県内で唯一のオニバス自生地があります。オニバスは、スイレン科の巨大な浮葉の一年草でやや富栄養化した池や沼に生える水草です。毎年7月下旬頃から9月上旬頃まで、早朝に赤紫色の可憐な花を咲かせますが、午後には閉じてしまいます。花は2~3日開花した後、水中に沈み種子を作ります。オニバスは、埼玉県レッドデータブックにおいて絶滅危惧 1A 類(絶滅の恐れがある植物の中で最も危険と考えられる種)に指定されており、加須市では自生地を大切に保護しています。
色とりどりの紫陽花が咲き誇る「騎西あじさい祭り」
▲人力車で紫陽花を堪能
(写真提供:加須市)
「加須市騎西あじさい祭り」は加須市内で毎年6月に開催される紫陽花のお祭りです。玉敷公園と騎西総合公園、騎西文化・学習センターを結ぶ、約1,500メートルの遊歩道「ふじとあじさいの道」では、約10,000本の紫陽花が咲き誇ります。例年6月中旬から下旬にかけて見頃を迎え、お祭りでは、人力車の乗車体験やスタンプラリーなどのイベントが行われています。また、同日に彩の街騎西スタンプ会による「六彩市(ろくさいいち)」が開催されており、福引き抽選会や物産販売などの様々な催しが行われています。
加須市を誇る日本酒~「加須の舞」~
▲「純米大吟醸 加須の舞」と山田錦(写真提供:加須市)
「加須の舞」は、加須市内で生産された酒米を100%使用して造られたこだわりの地酒です。加須市の米農家、酒販店、酒蔵が結成した団体「加須市の酒米と地酒協議会」によって企画・製造されています。
純米大吟醸は「山田錦」を使用し、華やかな香りと米の旨味、純米吟醸は「五百万石」を使用し、優しい口当たりの芳醇旨口が特徴です。ともに加須市の優れた商品として「かぞブランド認定品」に選ばれています。
また、純米大吟醸がフランス・パリの日本酒コンクール「クラマスター2021」「クラマスター2024」で金賞、純米吟醸が「クラマスター2021」で金賞など、数々のコンクール受賞でも知られています。