- 埼玉百景
埼玉百景
全国有数のこいのぼりの生産地
加須のこいのぼりは、明治の初め、提灯や傘の職人が副業として始めたもので、当時はお雛様など季節の際の物を扱うという意味で" 際物屋" と呼ばれる店で造っていました。関東大震災の後、東京近郊の際物屋が激減し、浅草橋の問屋が加須の際物屋に仕入れに来た際にその品の良さに感心し、注文が殺到するようになったため、こいのぼり専門店になったといわれています。その後、第二次世界大戦前には、こいのぼりの生産量日本一となりました。1988 年2 月には、こいのぼりの名産地をアピールすることを目的に、全長100 m、重さ約600 kg のジャンボこいのぼりが、地元青年会議所の協力のもとに作られました。現在は市民の手によって描かれた4 代目の手書きこいのぼりが、毎年5 月3 日の市民平和祭でその雄大な姿を見せています。