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熊谷市
(写真提供:熊谷市)

数々の名勝負の舞台となった—熊谷ラグビー場

熊谷ラグビー場
▲リポビタンD チャレンジカップにてラグビー日本代表と南アフリカ代表が試合をおこないました。
(写真提供:熊谷市)
 熊谷ラグビー場は1991 年、熊谷スポーツ文化公園の中心施設として建設。県内唯一、そして全国でも数少ないラグビー専用スタジアムとして、ジャパンラグビートップリーグや全国大学ラグビー選手権大会、春には全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会が行われ、数々の名勝負の舞台となってきました。
 2016 年、ラグビーワールドカップ2019 に向けて改修工事に着工。2018 年夏、世界最高峰の舞台にふさわしいスタジアムへと生まれ変わりました。ラグビーワールドカップ2019 では、予選プール戦3試合が行われ、熊谷市内の小学生が対戦国の国歌を合唱するなど、そのおもてなしの心が話題となりました。

五穀は家の宝。埼玉三大銘菓のひとつ—五家宝

五家宝
▲埼玉の音風景・かおり風景10 選のひとつにも認定されています。
 香ばしいきな粉の香り、どこか郷愁をそそる素朴な菓子として、草加煎餅、川越の芋菓子とともに、埼玉三大銘菓の一つといわれている「五家宝」。
 中山道の宿場町として栄え、市も開かれていた熊谷では、五家宝の原料となる「石原米」と称する良質の米と、きな粉となる大豆、水飴の原料となる大麦が豊富に作られており、生産に適していました。当初は、"五嘉宝"や"五箇宝"の字があてられていましたが、「五穀は家の宝である」という祈りを込めて現在の"五家宝"とつけられました。
 五家宝は、今もなお昔から継承されてきた独特の手作り技法によって、熟練した職人の腕や勘に頼りながら、家内工業的に作られています。伝統的な技法を守り、添加物が一切使われていない五家宝は、控えめな甘さで消化も良く、滋養に富む自然食品として、近年の健康ブームのなかで再び注目を集めています。