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深谷市

レンガ造りの美しいレトロな駅舎—深谷駅舎

深谷駅舎
▲深谷駅は本物のレンガではありませんが、市内にはレンガ造りの建物が多く見られます
 1996 年に建てられた現在の深谷駅舎。それまでは木造平屋の駅舎でしたが、東京駅に使われたレンガの大部分にあたる752 万個ものレンガが、深谷市内にあった日本煉瓦製造という会社の工場で製造されたこと、そして明治時代にその会社を設立したのが、深谷市で生まれた実業家・渋沢栄一であったことにちなみ、東京駅丸の内駅舎を模した橋上駅舎として改築されました。
 日本煉瓦製造でつくられたレンガは、他にも司法省(現法務省)・日本銀行・旧東京裁判所・旧東京商業会議所・赤坂離宮・旧警視庁・旧三菱第2 号館・東京大学など明治時代の代表的レンガ建築に使われています。
 深谷市では、「渋沢栄一翁の顕彰とレンガを活かしたまちづくり」事業を推進しており、市の条例に定められた規格のレンガ調建築物を新築した方に、奨励金を交付しているそうです。

とろりと甘い。埼玉の名産品—深谷ねぎ

深谷ねぎ
▲深谷市は、ねぎの生産量が日本一の地域
 深谷と聞くと、ねぎを思い出す方が多いのではないでしょうか。深谷ねぎは一年中収穫され、収穫時期によって「春ねぎ」「夏ねぎ」「秋冬ねぎ」に分かれます。
 薬味やなべ物、お味噌汁などに欠かせないねぎですが、深谷ねぎの旬は、12 月頃から出荷が始まる「秋冬ねぎ」といわれています。
 深谷ねぎの特徴は、繊維のきめの細かさや糖度の高さ、そして白い部分が長く美しいことが挙げられます。特に糖度は10 度~15 度あるといわれており、みかんなどの果物に匹敵するほど。冬の深谷ねぎは、すき焼きに入れるときは砂糖がいらないくらい甘いといわれています。