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全銀システム 24 時間 365 日化へ
2018 年 10 月より約 500 の金融機関が振込時間を拡大する予定です。
振込時間が拡大されることで私たちにはどんなメリットがあるのでしょうか。

銀行間の振込は、全国の金融機関をつなぐ「全銀システム」を経由しており、平日 8 時 30 分から 15 時 30 分の間という制約がありました。しかし、新システムの開発により、2018 年 10 月より、約 500 の金融機関で振込時間が拡大される予定となっています。
振込時間をどこまで延長するかは、各銀行の判断に委ねることになっていますが、全国銀行協会では、利便性向上のため、平日 15 時までの振込を、最低でも午後 6 時まで延長するように求めています。
世界の潮流は 24 時間 365 日化
世界の潮流は、すでに 24 時間 365 日即時決済の方向へ進んでおり、イギリスでは、2008 年から即時決済に移行しています。
また、シンガポールやオーストラリア、アメリカもそれに追随する動きになっており、日本もこの流れに続く形となっています。

(全国銀行資金決済ネットワークホームページより)
銀行の対応状況は
国内のメガバンクや、地方銀行など、全国銀行協会に加盟している銀行の約 75 %に当たる 105 の銀行が振込時間拡大への参加を表明しています。これに信用金庫や信用組合を合わせると 505 の金融機関が参加する見通しとなっており、全国銀行協会によると新システム移行後の途中参加も含め、加盟銀行のおよそ 9 割の参加を見込んでいるということです。
24 時間 365 日化によるメリット
では、24 時間 365 日即時決済が可能となると私たち利用者と金融機関にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、利用者側のメリットとしては、9 時から 15 時という時間に縛られることなく、いつでも自分の都合で送金を行うことが可能となります。急な送金の必要が発生したときでも、リアルタイムで送金と受取ができるようになります。
また、利用時間が拡大することにより、ATM の混雑緩和も期待できるかもしれません。
金融機関側のメリットとしては、これまでクレジットカード会社が担っていた 24 時間いつでも決済可能な取引が可能となるため、インターネット通販等での振込など送金サービスを利用してもらう機会が増加すると言われています。