AGS通信

表紙の埼玉百景
▲時計が一般家庭に普及する遥か以前から、街に時間を知らせてきました。
川越市・時の鐘
(埼玉県川越市)
■西武新宿線 本川越駅より徒歩 15 分
 東武東上線・JR川越線 川越駅より
             徒歩 24 分
 東武東上線 川越市駅より徒歩 18 分

■関越自動車道「川越 IC」より 11 分
蔵づくりの街並みに、鐘の音が響く小江戸
 江戸時代の初期(約 400 年前)に当時の川越城主によって建設された時の鐘。火災によりたびたび焼失しており、現在の鐘楼は明治時代の川越大火の翌年に再建された4代目のものです。今でも1日に4回(午前6時・正午・午後3時・午後6時)、鐘の音を響かせ、その音は環境庁主催の「残したい"日本の音風景100 選"」にも選ばれています。また、大晦日には除夜の鐘として新年の幕開けを伝えています。
 時の鐘の近くには約 400mに及ぶ蔵づくりの街並みが広がっており、これらの蔵は、川越大火で焼け残った江戸期の建築に倣い、耐火性に優れた土蔵建築を採用しています。かつては川越商人の財力を示した蔵づくりの町屋は、今では資料館やギャラリー、カフェなどに利用されています。多くの観光客が訪れる小江戸・川越の人気スポットです。
色とりどり、クラフトビールの世界
コエドビール
ボトルは右から、瑠璃、白、紅赤、漆黒、伽羅。
多様な色合いを日本の伝統的な色名で表現しています。
 川越市を拠点とするコエドブルワリーが提供する地ビール「コエドビール」。単なる「おみやげ品」としての地ビールにとどまらず、本場から技術者を招いて醸造技術の向上を図り、ラガースタイルがほとんどのシェアを占める日本でのクラフトビール(※小規模生産による、エールなど多様なスタイルのビール)ブームの醸成に一役買ったブランドです。
 川越芋(紅赤)を使用した世界初のビール「紅赤‐Beniaka‐」を始め、コエドビールの各銘柄は国内外のビール愛好家から髙い評価を得ています。世界各地の国際大会においても、クラフトビール先進国の西欧の銘柄が上位にひしめく中、ゴールドメダルなど最上位の賞を受賞しています。