駅を出て左後方の石段を降りて行くと、せせらぎの音が聞こえてくるとともに視界が開け、一面に長瀞渓谷が見渡せます。美しい岩畳は、地下 2、30 キロメートルで作られた結晶片岩が隆起し川の流れに磨かれてできたもので、地質学的にも重要な研究対象とされてきました。
　長瀞町の一年間の観光者数はおよそ 200 万人。川沿いの景観や四季折々のお花見などの見どころに加え、夏場はライン下り、カヌー、ラフティングなどのレジャーを楽しむ人々で賑わいます。
　関東地方の難読地名の１つとも数えられている、「長瀞」の「瀞」は川の流れの緩やかな部分を意味しています。長瀞エリアは「瀞」が約 1 kmにもおよび、まさに「長」瀞。
　釣り人にも人気の長瀞では、岩魚や鮎が周辺の飲食店や土産店に並び、川の恵みを全身で味わうことができます。

　川と反対側、駅を出た正面に続く道を進んでいくと大きな鳥居が現れ、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで１つ星を獲得（2011 年）した宝登山神社の参道へ入ります。
　神社の裏手にはロープウェイの宝登山麓駅があり、気軽に宝登山頂へ行き標高 497 mからのパノラマを堪能することもできます。
　首都圏から日帰りも可能なリゾートであることに加え、徒歩で多彩な魅力を味わえることも長瀞の人気の秘訣かもしれません。

▲天然氷の口どけはもちろんのこと、お店
　　特製シロップの深みある甘さも堪能できます。

　宝登山神社の参道沿い、神社に向かって右手には近年大人気のかき氷専門店、阿左美冷蔵に行列が。
　貴重な天然氷で作られたかき氷は、山盛りでも頭が痛くならないと評判で、県外からも多くの人が足を運んでいます。